亀齢 吟醸なまちょ 亀齢酒造(東広島市)

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亀齢酒造さんは、広島の酒の中で辛口といえば3本の指に入るといわれている蔵元さんです。実は、亀齢酒造さんのお酒が注目されはじめたのは最近のことなんですね。もともと、普通酒しか造っていなかった亀齢さんが、特定名称酒を造り始めたのは1990年台終わり頃からです。名杜氏の 西垣信道・昌弘親子を招聘し、手作りで小仕込みの酒造りに切り替えていったんですね。

特に限定酒の「萬年シリーズ」は、酒好きの方に人気があります。

今回は、その亀齢酒造さんの「亀齢 吟醸なまちょ(300ml)」を試してみました。

 

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この「なまちょ」という名称は「生貯蔵酒」のこと。一般的に日本酒は、タンクに貯蔵する前と瓶詰め前に、二回火入れするんですが、生貯蔵酒は火入れをせずに貯蔵し、瓶詰め前に一回だけ火入れをしたものなんですね。

最初の火入れは貯蔵中に発酵が進んでしまうのを防ぐためなんですが、冷蔵技術が進んだ現在では発酵させない貯蔵方法があるんです。

 

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この酒は、猪口に注いだ時に立つ香りがいいんですね。さすがは吟醸酒、香りも違います。さっそく口に入れると、いい意味で味が濃くてソフトさがあるんです。喉を通った後に残る少しだけの甘み、サッと消える心地よい甘さです。

この酒の日本酒度は+3.5。3.5を超えると分類から言えば辛口の酒ということになるんでしょう。ただ、キリリとした辛さではありません。飲みくちが良くて軽快さ、そして味に奥深さがあるお酒です。

生貯蔵酒なので、やはりそのまま味わうことができる冷酒が一番だと思います。飲みくちが良いので食前酒として良いかもしれないですね。前菜やお通しなどで出される、素材の持ち味を生かした料理にも合うと思います。最近、日本酒乾杯というのを推進されている方がおられるという話も聞きます。この酒はそれにピッタリかもしれません。

 

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亀齢酒造さんのお酒は、柔らかい口当たりお酒が多い西条の中で、辛口志向の個性的な蔵元さんなんですね。この酒を好んで飲まれるファンも多く、居酒屋さんでも、「あの、この前の亀齢っていう酒を」と言うようなお客さんもおられるそうです。

 
 

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